『葬る恋はヴァージンロードで』

 チャペルの扉が開く。私へ向けられる視線、大きな拍手。その奥からオルガンで奏でられる音楽が聞こえる。日の光が正面のステンドグラスに差し込んでいて美しい。そこへ誘われるように、私は一歩を踏み出した。

 私以外は誰も知らない。

 ヴァージンロードを歩きながら送る、この手紙の存在を。



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